2012/03/31

マンションとは

<マンションとは、和製英語の「中高層分譲共同住宅」>

 そもそも「マンション(mansion)」とは、何を指す言葉でしょうか?「mansion」とは、英語で「豪邸」を意味する言葉ですが、日本では、英語の「apartment house(アパートメントハウス)」や、米語の「condominium(コンドミニアム)」に近いようです。ちなみに、米国ではビバリーヒルズにあるような大邸宅を「〇〇〇〇Mansion」と呼んでいます。
 
 日本では、昭和30年代の高度成長期に、大手不動産会社が共同住宅を分譲するようになりました。以前からあった「アパート」という名称では、賃貸共同住宅というイメージが強かったため、「マンション」と称して販売しました。すると、この「マンション」は急速に普及し、広く一般に浸透しました。しかし、中高層の賃貸住宅においても、建物の名称に「〇〇マンション」と表示するところもあらわれ、中には、中高層の共同住宅すべてを「マンション」と誤解している人もいるようですが、正確には、和製英語の「中高層分譲共同住宅」ということになります。

<法的には、「中高層分譲共同住宅」&「複合用途型分譲共同住宅」>
 
 少しかたくなりますが、法的にはどうでしょうか?「中高層分譲共同住宅」というのは、建物の一部分(専有部分)が独立していて、所有権の対象(区分所有)となることから分譲できますが、それまでの日本では、「民法」において、一つの物には一つの所有権しか存在しない「一物一権主義」が大前提でした。
 そこで、区分所有の建物に対応する新しい法律が必要になり、民法の特別法として、「建物の区分所有等に関する法律(略して、「区分所有法」と言います。)」が昭和37年(1962年)に制定されました。(東京オリンピックの2年前のことです。)そのため、この法律のことを「マンション法」とも呼んでいますが、用途に関係なく区分所有の建物であれば対象となります。まだこのときは、「マンション」という用語は定められていませんでした。

 その後、全国的に数多くの「マンション」が建てられるようになり、管理に関する諸問題が表面化するようになりました。(今では、全国に約6百万戸(平成25年時点)のマンションがあります。)そこで、平成12年に、「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(略して、「マンション管理適正化法」と言います。)」が制定されました。この法律は、管理組合が適正に運営され、マンション管理業者の資質が担保されることを目的としています。

 この「マンション管理適正化法」において、初めて、「マンション」という言葉の定義が定められました。「マンションとは、2人以上の区分所有者がいる建物で、1戸以上の専有部分の住宅があるもの」となっています。つまり、複数の区分所有者がいて、区分所有の住宅が1戸でもあれば「マンション」と定められました。

 結論として、法的に「マンション」とは、「中高層分譲共同住宅」と、住宅以外の用途が混在する「複合用途型分譲共同住宅」のことを指します。

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