2019/09/29

無責任国家 日本!

東京電力旧経営陣に「無罪」?
 2019年9月19日、東京電力の旧経営陣3人が福島第一原発の事故を防げなかったとして検察審査会の議決によって強制的に起訴された裁判において、東京地方裁判所の永渕健一裁判長は、「津波が来る可能性を指摘する意見があることは認識していて、予測できる可能性がまったくなかったとは言いがたい。しかし、原発の運転を停止する義務を課すほど巨大な津波が来ると予測できる可能性があったとは認められない」と判決文を述べて「無罪」を言い渡しました。

巨大津波予測の可否が問題ではなく、何も対策を打たなかったことが問題!
 津波の正確な予測など誰にもできないことは、誰でもわかっています。しかし、一部にしろ警鐘を鳴らしていた学者の意見や昔の文献の記録に対して、謙虚さに欠けていたのではないでしょうか。「そんな大きな津波は、絶対に来ない!」と判断した旧経営陣に、本当に罪は無いのでしょうか?せめて、電源喪失を防ぐ対策ぐらいは、早急に打てたはずです。いや、打つべきだったのです。それを訴えていた職員も居たと聞きます。そもそも、巨大な津波の恐れのある日本の沿岸に、原発を誘致したことが間違いではないでしょうか・・・!

原発の絶対的な安全性は前提ではない・・・???
 また、そのうえで判決文は、「原発事故の結果は重大で取り返しがつかないことは言うまでもなく、何よりも安全性を最優先し、事故発生の可能性がゼロか限りなくゼロに近くなるように必要な措置を直ちに取ることも社会の選択肢として考えられないわけではない。しかし、当時の法令上の規制や国の審査は、絶対的な安全性の確保までを前提としておらず、3人が東京電力の取締役という責任を伴う立場にあったからといって刑事責任を負うことにはならない」とも述べています。

原発は絶対的に安全でなければならない!
 「絶対的な安全性の確保までを前提としておらず」と言われても、誰が「ああ、そうだったのか。」と思います・・・?原発を誘致する際には、地元に対して、「絶対に安全性は確保されている。」と説明してきたではないですか。そのため、事故が起きた場合の対策などはタブー視され、公表を避けてきたうえ、事故対策やマニュアルの作成、訓練などが後手に回ったのではないですか・・・?

誰も責任を取らない無責任国家 日本!
 この東京地裁の国への忖度判決には絶句するほかありません。原子力の利用は、他の事とは絶対に違って、何があっても、どんな災害があっても、人は無論のこと、自然(空気・水・土・海)を絶対に汚染させてはならないのです。万が一の時でも、最低限、メルトダウンだけは絶対に起こしてはいけなかったのです。そのために、何重ものバックアップが必要不可欠だったのです。この判決は、「日本は重大な過失があっても、誰も責任を取らなくていい無責任国家」と世界から揶揄されても致し方ないものです。

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