2019/06/09

大地震から3年の熊本を訪問

熊本市街地は平常どおり、熊本城は被災のまま!

 2019年6月6~7日、大地震から3年を過ぎた熊本を訪問してきました。すでに市街地は震災前と変わらない様子で、地震の爪痕はほとんど見受けられませんでしたが、熊本城だけは、被害を一手に引き受けたように痛々しい姿を見せていました。

 その雄大で美しい名城熊本城の石垣が1/3も崩落したため、天守閣や多くの櫓が大きな被害を受けました。20年はかかるであろうと言われている修復工事が正に行われていました。

 現在は、天守閣の近くには立ち入れませんが、城彩苑駐車場に車を止めて、法華坂を上り、二の丸広場から、崩れた石垣や長塀越しに大天守閣・小天守閣の修復工事現場(クレーンが2基建っています。)を見ることができます。


 また、城彩苑駐車場に隣接した熊本城ミュージアムでは、修復工事のリアルタイム映像を見られるほか、被害状況などの模型やCGも見ることが出来ます。

熊本城-1 熊本城-2

布田川活断層帯の遺構を見学

 次に、熊本市の東隣りにある益城町に向かい、建築制限が解除されたばかりの益城町被災市街地復興推進地域(約220㌶)の現状を視察しました。現在は、土地区画整理事業により県道沿道の拡幅予定地の一部が収容されているほかは、事業の進捗状況は確認できませんでした。その後、今回動いた布田川活断層帯の一部が震災遺構として保存されているということで、横ずれ断層と縦ずれ逆断層の2箇所を見学しましたが、断層を目の当たりにし、改めて、自然の驚異を感じざるを得ませんでした。

活断層遺構-1 活断層遺構-2

阿蘇大橋架け替え工事が急ピッチで進行中!

 その次に、2020年度の開通を目指している熊本地震で崩落した国道325号にかかる阿蘇大橋の架け替え工事を視察しました。また、いたるところで発生した阿蘇村の法面崩壊箇所も車上から確認できました。

阿蘇大橋 阿蘇法面崩壊

活断層が次にずれるのは、熊本では何千年先か何万年先!
しかし、ほかの地域では、・・・?


 今回ずれた活断層がこの次にずれるのは、何千年先か何万年先かになるとのことから、益城町では、活断層の上に27mの都市計画道路(県道)を都市計画決定しています。都市計画道路の周辺でも区画整理を行い、狭隘道路や行き止まり道路の解消を目指しています。

 今回の地震による恐怖感が残っているうちは、まちづくり(基盤整備)に住民も協力的ですが、もう何千年も活断層が動いていないような地域では、まちづくり(基盤整備)への理解が得られにくいのが実状です。これらの地域を何とかしなければ、さらに、どこかで、また、大きな災害が発生するのは、火を見るよりも明らかです。

 国も地方自治体も、もっと、活断層の位置の周知と基盤整備の重要性の啓発活動を行っていかなければ、さすがに、この国は持たないのではないかと心配になるばかりです。
 
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