2019/02/03

深刻なインフラの老朽化

インフラモニタリング技術シンポジウに参加

 一昨日(2/1)は、CPD(継続研鑽)も兼ねて、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)主催の「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」(平成26年度~平成30年度)における「NEDOインフラモニタリング技術シンポジウム」を拝聴してきました。なんと、朝9時30分から夕方5時までの6時間近くにも及ぶ長い々報告会でした。

日本は深刻なインフラの老朽化が進行中‼

 最近では、イタリアでの落橋事故などがテレビで報道されたことから、日本でもインフラの老朽化が話題になりましたが、これは、他国の問題ではなく、特に日本では、どの国よりも待ったなしの状況にあります。

 しかし、インフラの保守メンテには、莫大な費用・時間・労力が必要になることから、特に財政の厳しい地方自治体では、点検すらできないのが実態です。

 そこでNEDOが、インフラの維持管理・更新に欠かせない点検・調査に関する効率化・省力化・定量化を目的として、公募により大学や民間企業の参画を受けて、5年計画で調査・研究・開発を行ってきました。そして、IOT・AIを活用したインフラのモニタリング新技術を開発し、実用化に向けてその成果を公表したものです。当然、このプロジェクトには、国税が投入されています。

  政治家が、選挙の票にならないインフラの保守メンテなど地道な施策には後ろ向きで、国民の関心の高い箱物公共事業にばかり熱心なことが、このような事態を招いているのです。言い換えるならば、我々国民が、このような事態を引き起こしているとも言えるのです。

 このプロジェクトは、遅まきながら、とても重要な研究開発です。しかし、これが実用化されても、残念ながら、全ての課題が解決されるわけではありません。これまでの目視による点検・調査に比べて、効率性やその精度は格段に上がりますが、どのインフラのどの箇所をモニタリングするのか?また、このデータを有効的に活用する仕組みづくりは?さらには、コストの縮減となる計画的なメンテ工事の手法は?、その財政支援は?などなど、いろいろな問題が山積されている状況です。

 日本は、戦後、国民への公平な行政サービスを基本方針としてきたため、公共事業は、品質や機能性・デザイン性は後回しにされ、広い地域と各分野にばらまかれてきました。そのため、品質の低いインフラ(公共事業)が数多く造られ、そのうえ、維持管理などは軽んじられてきたことから、老朽化したインフラで溢れる事態になっています。今の老齢な政治家達では、この状況からは抜け出せないでしょう!若い世代の奮起に期待するしかありませんが、せめて、これから造るインフラについては、恒久的で、メンテも予算に含めた事業計画であることを望みます。

東京タワーはいつまで見られるかなあ・・・⁉

2019/2/2東京タワー

 そんなこんなを考えながら、モニタリング新技術のスライドに目を凝らして見入っていました。シンポジウムが終わって外に出ると、目の前には東京タワーがそびえ建っていました。そう言えば、このタワーも50年を過ぎているのだと思い、久しぶりにまじまじと眺めていましたら、下層部分では足場が組まれて、正にメンテ工事が行われていました。さすがに東京のシンボルは違うなあ!しかし、どこにでもあるような橋やトンネルは、こうはいかないだろう?と、複雑な心境になった次第です。

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