2017/11/12

日本の心配事(1)

日本人の思考は情緒的!?

 日本人は,自由と物の無かった戦前・戦中時代を耐え抜き,戦後は,生きるために必死で働いてきました。同時に民主主義が持ち込まれ,自由と平等が与えられたことから,持ち前の勤勉さにより次第に豊かな国へ発展しました。20世紀後半には,技術立国・経済大国とまで言われるようになり,先進国の仲間入りも果たしました。

 しかしながら,唯一,変わらない,変われないのがその国民性です。思考が情緒的で,理論よりも勝り,感情に流されやすいという国民性です。本質を見極めたり,物事を合理的に判断したりするよりも,感情を優先させる性質なのでしょう。しかし,これは,ときに長所でもあり,短所でもあります。

 特に,昨今のように世界がネットワークで結ばれているグローバル化の時代にあっては,この国民性がマイナスとなり,日本が次第に世界から取り残されていくようで不安を覚えます。

政党はグランドデザインやビジョンを示せ! 
 
 特に今回の衆議院選挙の有り様を見ていても,改めてそう感じました。政党マスメディアも抽象的・断片的な政策(タイトル)だけを訴え,そのほとんどの報道は,裏切ったとか,裏切られたとか,排除するとか,如何にも感情論のみに終始していたように思います。将来,この国をどうしたいのか,その具体的政策は何なのか,グランドデザインやビジョンを示す党は皆無でした。

選挙民と直接対話を!
 
 一方,候補者も,街頭で政党と名前を連呼するばかりで,対立候補者や選挙民と直接論議を交わそうとか,自分の主義主張・政策を具体的に訴えようという人は誰一人として居ませんでした。

 今の時代,一つの政党の議員が全ての政策で一致することなどあるはずもありません。政党は,大義で結ばれるものであり,議員一人一人は,その大義を具現化するための政策でしのぎを削るというのが役目ではないでしょうか。大義を持たない議員が多いから,あっちにフラフラ,こっちにフラフラと国民的人気のある党首になびくのだと思います。

 また,我々選挙民側も,候補者と対話(Q&A)することが大事であり,そのことを通じて,冷静に判断をする。それが,民主主義国家における選挙の本当の姿ではないでしょうか!

マスメディア視聴率と心中?

 特に,昨今のテレビを筆頭にマスメディアの質の低さには,閉口するものがあります。意図的に,劇場的・ワイドショー的な報道を繰り返し,最初は散々持ち上げて人気を煽った後,一気にバッシングで奈落の底に叩き落すというやり口が横行しているように感じているのは私だけでしょうか。

 本質とはかけ離れたところに話題が集中し,まるで,視聴率さえ上がれば後はどうにでもなれという感じです。これでは,政党や候補者の本質など見えるはずもありません。メディアの存在意義や使命感など微塵も感じられません。このままでは,視聴率という「亡霊」と心中することになるのではないでしょうか。

忠臣蔵は日本の美談?それとも醜聞?

 日本人が如何に情緒的思考の持ち主てあるかを如実に示しているのが現代でも大人気の「忠臣蔵」です。史実と物語とはまるでかけ離れていますが,数百年経った現代ても泉岳寺への墓参が絶えないことからもそのことが伺えます。どこかの党首や政治家が,現代版吉良上野介になったり,大石内蔵助になったりしているのではないでしょうか・・・?。

関連記事

コメント

非公開コメント