2019/10/22

マンションの水害対策

鶴見川は「暴れ川」?
 当マンションは、暴れ川と呼ばれている「鶴見川」から600~700mほど離れたところにあります。鶴見川は、その昔、何度となく氾濫を繰り返していたので、そう呼ばれているそうです。

 しかし、国土交通省関東地方整備局の河川改修工事の甲斐あって、また、サッカーワールドカップで建設された横浜国際競技場(日産スタジアム)に併設された新横浜公園のおかげで、鶴見川の氾濫の危険性は随分低減されました。新横浜公園は、鶴見川多目的遊水地を兼ねており、総貯水容量が390万㎥(東京ドーム約3個分)と大規模な容量を誇っています。

台風19号への対応
 今回の台風19号がもたらした雨は、大雨であったことは間違いないのですが、以前に経験したような、前方が白く霞んで見えなくなるほどではなかったので、地下の電気室を守るための防水板土嚢の確認を済ませて、10月12日は、終日、関東地方整備局の河川の水位情報(近傍2箇所)を見守っていました。

 今回は、土嚢の設置にまで至らなくて良かったと安堵していたところ、次の日、外が騒がしいので出ていくと、防水板土嚢が設置され、数人の管理組合の理事等が後片付けをしていました。「警戒レベル4に引き上げられたので、昼間の間に設置した。」との説明でした。土嚢は、使用前に水に浸すタイプのもので、再利用可能ということから玄関ホールに並べて干していました。

マンションは共同で守るルールづくりが必要!
 この地区が、警戒レベル4に指定されたのは、「急傾斜地崩壊危険区域が存在するからであって、鶴見川氾濫危険水位を超えそうだからではないのに・・・?私に相談をしてくれれば・・・!」と、一瞬、言いかけたのをグッとこらえました。

 考えて見ると、防水板の設置は、私や管理会社等がこれまで数回設置していますが、土嚢は、最近、準備したので、設置手順を決めていませんでした。そこで、次の総会において、以下の「防止板及び土嚢の設置手順」を提案するつもりです。

<防止板及び土嚢の設置手順>
「防止板及び土嚢を設置するとき」
1.この地域は、内水による氾濫の危険性は少ないが、横浜市の浸水想定区域図では、50㎝ほど浸水の可能性があることから、鶴見川の氾濫に備えることとし、近傍2箇所の観測水位が氾濫危険水位を超えたとき、又は、関東地方整備局の河川の洪水予報「洪水予報・水位周知河川情報発表文」により、超えることが予想されるときは、防水板及び土嚢を設置することとする。また、安全を鑑み、設置は、昼間の明るい時間帯とする。

「防止板及び土嚢を設置する人」
2.災害は、いつ何時襲ってくるとも限らないので、在宅の理事が中心となって、全戸に呼びかけを行い、可能な有志にて計画どおりの手順で設置するものとし、在宅者には、防水板及び土嚢が設置されていることを周知する。また、災害が納まった時期を見計らって、昼間、声を掛け合って、可能な有志にて後片付けを行うものとする。

2019/10/14

台風19号「Hagibis」から得た教訓

2019年台風19号「Hagibis」来襲
 台風委員会が命名した台風19号の名前は「Hagibis(ハギビス)」、フィリピンによる命名で、「素早い」とい意味らしいです。ですが、「素早い」どころか「ゆっくり」と東日本を縦断し、甲信越から関東、東北まで甚大な被害をもたらしました。

この国は大丈夫?
 北上しても台風の勢力が衰えないのは、地球温暖化が原因と言われていますが、毎年のように大きな被害を受けていては、この国(日本)はもちません。それでなくても、地震に火山と自然災害の多いこの国ですから。

税金にも限界がある!
 最近では、毎年のように複数の災害が激震災害に指定されており、法が制定された当時の想定を遥かに超えているのが現状です。それらの復興費用は、勿論、すべて我々の税金です。しかし、消費増税が始まったばかりにもかかわらず、台風に時を合わせたかのように、自分達国会議員など国家公務員の給与UPを国会決議し、自分達の取り分だけはしっかりと確保しています。マスコミが災害報道に追われるスキを狙ったのでしょうか?

河川を横に広げよう!
 日本の河川は、大陸と違って、急峻で短い距離を一気に下ってきます。その際に、大量の石や砂利、砂などを一緒に運んできます。そのため、川底が上がり、ほとんどの河川で天井川となっています。

 この砂利などを浚渫できれば良いのですが、動植物の生態系的に影響を及ぼすほか、技術的にも、費用的にも、なかなか難しいようです。そこで、堤防のかさ上げや補強工事を行っているのですが、これでは、いつになっても根本的な解決には至らず、いたちごっこの状況です。

 今回の河川の氾濫の状況を見て感じたことは、川と川の合流地点に決壊などが集中していることです。また、遊水地等の整備が行われているところは無事であったことです。

 荒川の調整池である彩湖や、利根川水系の渡良瀬川が流入する渡良瀬遊水地しかり、日本代表のスコットランド戦で盛り上がった横浜国際総合競技場に整備された鶴見川の多目的遊水地なども、河川の氾濫を防いでくれました。

 脆弱な堤防の補強工事はこれからも必要でしょうが、合流地点など危険性の高い地区周辺の土地の利用を制限し、遊水地など河川の水を受け入れる施設を整備することが肝要だと思います。つまり、水位を高くすることだけにとらわれず、横に広げることもそれ以上に重要だと言いたいのです。

恒久的な公共工事へ転換!
 これまでの公共工事は、国全体に一律に配分し、かつ、安ければ良いというものでした。恒久的な国の財産となるべく国土形成の創造に貢献する公共工事へ転換し、税金を有効に使っていただきたい。それが日本の将来につながるものと考えます。