2017/02/12

赤坂プリンス クラシックハウスを訪れて

クラシックハウス(2)
[東側正門と正面入口]

クラシックハウス(3)
[東側正面と奥にオフィス・ホテル棟を望む]

クラシックハウス(1)
[南側(テラス側)]

クラシックハウス(4)
[西側 手前に増築されたバンケットルール]

 2017年2月11日、プライベートで、「赤坂プリンス クラシックハウス」を訪れました。その建物(チューダー様式の木造建築物)は、昨年、開業した「東京ガーデンテラス紀尾井町」の一角にあり、解体した旧赤坂プリンスホテル敷地内の別の場所から曳家という工法で移設し、復元したものです。

※チューダー様式:イギリスで15世紀末から17世紀初頭にかけて普及した建築様式で、柱、梁、筋交いなどの木軸を外部に露出させたハーフティンバーと呼ばれる工法が特徴です。日本の真壁造りとよく似ていますが、イギリスでは木軸の間に石やレンガが埋められています。また、この様式は、尖頭の平たいアーチなども特徴的です。

 クラシックハウスは、西武グループの創始者である堤康二朗が、戦後、財政難に喘ぐ旧宮家や旧華族の邸宅を買い上げたうちの一つで、旧李王家東京邸(日韓併合による旧宮家)です。都内に現存する旧宮家は、このほか、竹田宮邸(現:グランドプリンスホテル高輪・貴賓館)と朝香宮邸(現:東京都庭園美術館)の3邸が残存するのみです。

 クラシックハウスは、1930年に、旧宮内省匠寮の工務課長として活躍した北村 耕造と、技師の権藤 要吉らの設計により建てられ、1955年の旧グランドプリスホテル赤坂開業以来、半世紀の間、ホテル、レストラン、バンケットとして利用されてきた都の指定有形文化財です。建築当時の詳細な資料を基に、照明器具や外壁などの主要部分を当時の状態に復原し、現代のニーズに合せてバンケットルームの増築を行ったということです。

 昼間にも何度か拝見していましたが、私の印象としては、現在の茶褐色系の壁より、以前の白い壁の方が廻りの現代建築物にもしっくり溶け込むように感じます。また、個人的にも白の方が好きです。
それと、建築当時は、勿論、ユニバーサルデザインという考え方は無かった思いますが、不特定多数の人が利用する現代の施設としては、段差が至る所にあり、しかも、照明も少し暗過ぎて危険な感じを受けました。
しかし、さすがに旧宮家邸宅であったためか、中小複数のレストランルームや個室に別れているので、食事も会話も静かに落ち着いて取ることが出来、なかなか良い感じでした。今度は、ジャズなどの生演奏も企画しているとのことでしたが、弦楽四重奏の方が合いそうな雰囲気です。

 やはり、木というのいは、人の心を和らげ、何と言っても一番落ち着く建築材料だと、改めて感じさせられた次第です。