2015/12/13

エレベーター取替工事に思うこと

<エレベーター取替工事>
 今期(第24期)、我がマンションでは、エレベーター(EV)の経年劣化と部品の製造中止に伴い取替工事を実施しました。3社競争入札を行った結果、価格はほぼ横並びでしたが、モーターが箱上部に設置されており、万一、都市水害が発生した場合でも機械が水没しないことや、保守メンテ費が現在よりも安くなることから、T社に決定しました。これで地震時の閉じ込めの心配も無くなり、より安全で、グレードアップされたEVに交換できると安堵した次第でした。

<日本人の美意識は何処へ>
 1カ月ほどで工事は終わり、完了検査ではいくつかの不具合を指摘しましたが、シール工事を除いて比較的手早く対応してくれました。ところが、シールは補修前よりも汚なくなり、現在、その対処について協議を行っています。最初の検査では、EVの3方枠の周辺のみ一部に増し打ち(既設シールの上に重ねること)しており、2段になっていました。また、色も廻りの壁とあっていませんでした。そのため、既設シールを撤去し、3方枠のシートを貼り替えた上で指定の色のシールで打ち替えるよう指示しました。ところが、工事が終わって見ると、シールの色は違うし、さらに重ねたため、シールが壁より盛り上がっているなど見るに堪えない状態でした。勿論、私たちに事前に何の相談もありませんでした。技術的な知識不足・技量不足もあると思いますが、それだけではないような気がします。

<美的感覚の退化>
 最近は、建築工事の現場に携わることがなくなったので、今の現場管理者や職人さんのことはよくわかりませんが、美意識や仕事の進め方に私達世代とは温度差があるように思います。私達世代は、とことんデザインや納まりにこだわってきましたが、今は、利益ばかりにとらわれ、美的感覚などの感性が退化しているように感じます。だから、仕事の進め方においても、相手先に何を確認すべきか判断基準がズレているのだと思います。こんなことは大した問題ではない、自分が判断すれば足りると思っているのかも知れません。

<観光立国にはほど遠い美的センス>
  そう言えば、最近はデザイナーと言う言葉を滅多に耳にしなくなりました。バブルがはじけて以降、段々、世知辛い世の中になっているのか淋しくなります。それでなくても、日本人は欧米人に比べて、美的センスが劣っているのではと街を歩く度に歯がゆい思いをずっと持ってきてたのに・・・日本の街は、道路が狭く曲がりくねっているばかりでなく、赤・黄の看板が好き勝手に掲げられ、敷地はどんどん切り刻まられて狭くなり、自分のことしか考えていない建物が街中に溢れ、電柱・電線が道路を覆い尽くしています。これで、本当に観光立国を目指すことなどできるのでしょうか⁇