2025/02/22

はじめに

このブログは、「建築一般・マンション管理・身近な出来事や社会問題」を、建築士の視点から綴っています。
プロフィールの写真は、100年建築の私の生家です。
・・・よろしかったらご覧ください。

2022/07/10

安倍元総理殺害事件はテロ?

安倍元総理殺害事件テロか?日本社会のひずみか?それとも・・・?

 7月8日午前に発生した安倍元総理殺害事件について、殺意の背景も分からないうちから、戦時中の「五・一五事件」や「二・二六事件」を引き合いに出して、民主主義の根幹にかかわる重大事件のような発言をする政治家やマスコミが多いことに違和感を覚えます。

 本当にテロでしょうか?犯人は、「政治的信条による恨みではない」と、供述しています。今の日本は、社会のひずみに巻き込まれ、社会から見捨てられ、自暴自棄に陥って自殺ではなく他殺を選択する人が増えています。今回の犯人もその一人ではないでしょうか?もしそうだとすれば、これはテロではなく、日本社会のひずみです。日本社会に真の自由と柔軟さがあればこのようなひずみは減らすことができます。

 今回は、その恨みの矛先が安倍元総理に対して向けられ、選んだ場所がたまたま参議院選挙応援演説の会場であったということではないでしょうか?決して暴力行為は許されるものではありませんが、今回のことによって反体制派の活動や言論の自由が締め付けられることがあってはなりません。そのような風潮にならないことだけを願って止みません。

2022/05/08

マンション管理計画認定制度の創設

マンションの老朽化管理組合の担い手不足が喫緊の課題

 築40年超のマンションは、全国に現在約100万戸、10年後に約230万戸、20年後には約400万戸と推測され、今後、マンションの老朽化管理組合の担い手不足に陥る高齢マンションの急増が懸念されています。
 そこで、老朽化を抑制するための維持管理の適正化や、老朽化が進み維持修繕等が困難なマンションの再生への取組強化を図るため、2020年(令和2年)6月、「マンション管理適正化法」・「マンション建替円滑法」が改正され、今年(4月1日)すべて施行されました。特にすべてのマンションに影響を及ぼすと思われるマンション管理適正化法の改正について述べたいと思います。この法改正の概要は次のとおりです。

マンション管理適正化法」改正の概要【令和2年6月16日成立、6月24日公布】

マンション管理の適正化の推進>
◆国による基本方針の策定 【令和3年9月28日公布、令和4年4月1日施行】
  国土交通大臣は、マンションの管理の適正化の推進を図るための基本的な方針を策定
◆地方公共団体によるマンション管理適正化の推進 【令和4年4月1日施行】
  地方公共団体※により以下の措置を講じる (※事務主体は市・区(市・区以外は都道府県))
 ○マンション管理適正化推進計画制度 ・・・基本方針に基づき、管理の適正化の推進を図るための施策に関する事項等を定める計画を作成(任意)
 ○管理計画認定制度・・・マンション管理適正化推進計画を作成した地方公共団体は、適切な管理計画を有するマンション認定制度…マンション管理適正化推進計画を作成した地方公共団体は、適切な管理計画を有するマンションを認定
 ○管理適正化のための指導・助言等・・・管理の適正化のために、必要に応じて、管理組合に対して指導・助言等

マンション管理計画認定制度」の創設

 今回の法改正で特筆すべき事項は、「マンション管理計画認定制度」が創設されたことです。マンションを所有する者にとって、この制度を利用して市区等の認定を取得することは、自らのマンションの管理が一定の良好な水準を満たしているという言わば“お墨付き”を得ることになります。つまり、マンションの中古市場において、未認定の物件に比べて優位に立てることが容易に想像されます。
 ただし、認定申請に当たっては、特に以下の点に留意することが必要のようです。
 一つは、長期修繕計画の内容や修繕積立金の額が基準に抵触しないようにしなければなりません。例えば、長期修繕計画の計画期間は30年以上で、残存期間内に大規模修繕工事が2回以上含まれるように設定されていることが必要です。また、長期修繕計画の作成又は見直しが市・区等への申請日以前7年以内に行われており、修繕積立金の金額が著しく低額でないこと(その具体的な判断は、国土交通省の認定事務ガイドラインに明示されています。)が必要です。
 もう一つは、もしこれらの点に問題があれば、申請前に総会を開催して、長期修繕計画修繕積立金の変更について決議しておく必要があります。また、市・区等への管理計画認定の申請(有料)や公益財団法人マンション管理センターの管理計画認定手続支援サービス(事前確認(有料))の利用申請についても、総会で承認を得ておく必要があります。
 さらに、管理計画認定制度の利用には、マンションが所在する市・区等がマンション管理適正化推進計画を作成していることが前提となりますので、この計画の作成状況を確認する必要があります。因みに、私のマンションのある横浜市では、今年の11月頃に開始されると公表されていますので、その状況を確認したうえで、多くの組合員の賛同が得られれば、総会承認等の日程を立てたいと思っているところです。

マンション管理水準の向上に期待!

 この新しい仕組みが軌道に乗ることにより、マンション管理水準のアップと、区分所有者の管理に対する意識の醸成が図られ、さらには、マンションの資産価値の維持向上や長寿命化に繋がれば良いなと少し期待しているところです。

2022/03/21

第30期マンション管理-定期総会

第30期(2021年)定期総会
 マンション管理組合の第30期定期総会が2022年2月26日(土)に開催されました。一人を除いて出席又は委任状・議決権行使の届出が組合員から提出されており、総会(特別決議)は成立しました。また、議案は討議のうえ、すべて承認されました。今期私は、一組合員でしたが、今期の主たる活動はなんと言っても大規模修繕工事であり、修繕委員会の副委員長として積極的に活動してきました。総会に先立って、理事長より謝意の言葉をいただきました。

第1号議案 (第30期事業活動報告及び収支決算報告)
 議長(理事長)の指名により、管理会社担当者より本議案に関する説明が行われました。その後、管理会社大規模修繕工事担当者から工事完了報告書が提出され、工事中の協力に対する感謝の言葉がありました。
 私からは、補償対象外であるサッシ水切り金物の塗装がすでにハガレていることを伝えた後、タイルの残量について質問したところ、約3,000枚がストックされているとの報告を受けました。
 なお、予備費で実施することとなっていた5台の避難ハッチの交換工事については、4台は終了済みであるが、1台は居住者と調整中であり、会計上は来期に計上予定である旨、報告がありました。
 その後、採決を行った結果、満場一致で承認されました。

第2号議案 (第31期事業計画及び収支予算の件) 
 管理会社担当者より本議案に関する説明が行われ、そのときには承認されましたが、総会終了後、私が提案した「修繕積立金の見直し」に伴って、来期に予算計上されている長期修繕計画の作成費用は先送りとし、給水管調査へ振り替えるよう予算の変更について提案しました。出席者全員が賛成したことから、議事録にて第2号議案を修正することとしました。なお、修繕積立金の見直しの根拠となる長期修繕計画(案)は、2,013年に管理会社が作成した計画をベースに、物価変動とその後の修繕状況を反映させた私案を基本に、今後、検討・協議することとしました。
 長期修繕計画作成 ¥250,000 は削除
 給水管老朽度調査 ¥242,000 を追加(税込)

第3号議案 (第31期組合役員に関する件) 
 当マンションの慣例となっている役員の輪番制に基づいて、2名の役員が解任され、新たに2名(私を含む)の選任と2名の再任が満場一致で承認されました。
 なお、総会後の意見交換会において、理事就任に当たって、私から次のことを出席の皆様へ申し上げました。
「情報誌によると、当マンションと同様に2年任期の役員制度を設けているマンションが多いようですが、その多くは、2年目の役員から理事長を、1年目の役員から副理事長を選出しているようです。当マンションでも、理事会の一体化と円滑な引継ぎを行うために、第31期から変更したいと思います。」
 特に反対意見も出ませんでしたので、総会終了後開催された理事会において、今期は経過措置として、1年目の2人が役員(私は副理事長)を務め、来期から、2年目の方が理事長に、1年目の方が副理事長に就任することとし、私は、来期の理事長就任を約束しました。

 以上をもって、すべての議案の審議は滞りなく終了しました。次は、これまで先送りにされてきた事案を、一つ一つ、処理するのみです。(2年間、大変そう!)

2022/02/23

第29期マンション管理-定期総会

第29期(2020年)定期総会
 私の住むマンション管理組合の第29期定期総会が2021年2月28日(日)に開催されました。組合員全員から、出席又は委任状・議決権行使の届け出があり総会(特別決議)は成立し、議案は全て承認されました。今期私は、一組合員としての出席でしたが、途中から、大規模修繕委員会の副委員長として、工事の発注や調整等に追われていたため、第29期の総会の記録をブログにUPすることをすっかり忘れていました。

第1号議案 (第29期事業活動報告及び収支決算報告)
 議長(理事長)の指名により、管理会社担当者より本議案に関する説明が行われ、その後、私から、受水槽排水ポンプ不具合(¥17,600)の内訳について説明を求め、受水槽室地下に設置されている排水ポンプの緊急対応の費用であることを確認し、満場一致で承認されました。

第2号議案 (管理委託契約更新の件) 
 管理会社担当者より本議案に関する説明が行われ、前回と同様の仕様で費用も同額であることから、質疑もなく、満場一致で承認されました。理事会では、値上げの提案を受けたようですが、一般会計が逼迫していることと、大規模修繕を控えていることを理由に、現状維持となったようです。ただし、書面は、国土交通省の標準管理委託契約書に準拠したものに改めました。

第3号議案 (管理組合運営事務の一部電子化及び規約・細則改正の件) 
 管理組合向けポータルサイトにおいて、次の新機能が追加されたことを受けて、総会・理事会の運営に係る手続き等の電子化を図るため、それに伴う管理規約及び細則改正について、提案がありました。当マンションではデジタル化に対応できない組合員もいることから、従来どおり、紙での手続きも実施可能であり、将来を見据えた対応であるとの説明もあり、質疑もなく、満場一致で承認されました。〈特別決議〉
  ・駐車場等の契約、解約手続
  ・注文書、完了確認書等の承認
  ・WEB理事会
  ・お役立ち資料
  ・管理組合からのアンケート(総会出欠届のWEB化)など

第4号議案 (保管文書等の管理及び閲覧細則制定の件) 
 管理組合の保管文書等の管理及び閲覧に関するルールについて、明確に定められていなかったことから、管理及び閲覧時の細則を制定することが提案され、問題がないことから、満場一致で承認されました。〈特別決議〉

第5号議案 (第30期事業計画及び収支の件) 
 来期の事業計画及び収支について起案されましたが、質疑もなく、満場一致で承認されました。

第6号議案 (第30期組合役員に関する件) 
 当マンションのルールである役員の輪番制に基づいて、2名の役員が解任され、新たに2名の選任と2名の再任が満場一致で承認されました。

その他、意見交換、質疑応答 
 ①大規模修繕工事について、修繕委員会より経過報告を行い、4月の臨時総会開催(予定)を経て、8月着工12月完工の予定である旨、報告しました。
 ②ライフコーポレーションとの協議会について、今期は、新型コロナ感染対策のため、協議会を開催できなかった旨、理事会より報告がありました。後日、要望等のアンケート調査を実施する予定とのことですが、この場で意見・要望があればとのことで、次のような意見が出されました。
 ・早朝の搬入等の騒音が酷い。店長に要望しても、業者の責任にして改善しようとの姿勢が見えない。
 ・短時間ながら、当マンション前に路上駐車する来店客の車が絶えない。
など、以前からの問題が今も改善されていないことへ、皆さんから不満の声が出ました。

以上で、総会は無事終了し、次は、大規模修繕が無事故で無事に終わることを祈念するのみでした。

2022/01/10

第2回大規模修繕工事が竣工!

 2回目となったマンションの大規模修繕工事は、昨年(2021年)の年の瀬に竣工、完了しました。規模の小さいマンションですが、4か月以上の工期を要し、着工したときは暑い晩夏でしたが、竣工時には寒い冬至を過ぎていました。
 私は、前回に引き続いて修繕委員を務め、足場に上って屋上や外壁周りの検査を2回、外構周りを1回行ったほか、寒風の中、竣工検査にも立ち会いました。

責任施工方式で施行
 今回の大規模修繕工事は、管理会社の提案により、「責任施工方式」というシステムを採用しました。発注者である我々管理組合と、受注者である管理会社の2者で工事を実施するという方式です。
 管理会社は、工事範囲・仕様等について管理組合に提案し、協議・検討を経て、仕様書、設計書(数量表)等を作成します。それに基づいて、工事会社(今回は3社を指名)へ見積もりを依頼し、公開による開札に基づいて、管理組合が工事会社を選定します。その工事価格に管理会社がコストオン(定められた割合)して、その合計金額で管理組合と管理会社とが工事請負契約を締結します。
 つまり、管理会社が一括で設計・監理・施工を請け負うが、工事会社の選定権は組合にあるという方式です。

新築工事との違いにビックリ! 
 私は、管理会社にサンプル帳・色見本帳を提出させたり、サンプルを作成させるなど、細かく指示を出しました。ところが、「笠木や庇のタイル貼天端部分にウレタン塗布防水を施す」という考えもしなかった仕様になっていることに工事途中で知ることになりました。修繕工事ならではの工法でしょうか?(タイルの上にウレタンはないでしょう!納まりが悪いし、安っぽくなる!)管理会社によると、「修繕工事の場合は、一般的な工法」とのことでした。
 これには、私もちょっと慌てました。既に、下地処理を行っていたため元に戻すことはできず、ウレタンを塗布せざるを得なかったのです。あとは、色でカバーするしかありませんでした。妻と二人で色サンプル帳からタイルと合う色を吟味し、これしかないという色を1点だけ選定し、施工させました。質感はどうしようもありませんが、何とか許容できるレベルになるよう努力しました。

工事会社選定の長所短所
 今回は、一時金を徴収しなければならなかったほど修繕積立金が不足していたため、工事会社の選定に際しては、一番安価なところへ発注せざるを得ませんでした。そのためか、塗装職人が外国人技能実習生だったようで、塗装の仕上りには不満を覚えています。しかしながら、工事会社の現場代理人が誠実な人物であったおかげか、外壁タイルの貼替えが設定よりも少なくて済みました。監督次第では、貼替の上積みなど容易にできますから・・・。また、管理会社の工事担当者も真面目な青年で、彼の監理のおかげでもあったかと思っています。今後とも、お二人のご活躍を祈念しています。
 減額となった費用で、汚損していた黒のアルミ金属部の塗装を実施することができたほか、今春、予備費と合わせてその他の追加工事も予定しています。

マンションの将来は?
 マンションの修繕工事は、今後、数十年、ずっとつづきます。どこのマンションでも共通の悩みかと思いますが、自分のこととして、管理のこと、修繕のことを考え、実行する人は極稀です。私のマンションでも、管理に積極的な方は少数であり、それも固定化されているのが現状です。それに加えて、日本社会の問題でもあるように高齢化にも直面しており、先行きに不安を感じています。
 マンションを所有している人、また、これからマンションを購入しようとする人は、マンションは投資の対象ではなく、マンションは、維持管理が必須の社会インフラとして捉えなければなりません。そうでなければ、日本の都市はゴーストタウン化してしまいます。そうならないよう、意識の醸成が何よりも肝要だと思います。

管理計画認定制度」の趣旨は?
 2020 年、マンション管理適正化法が改正され、その改正の目玉は「管理計画認定制度」です。つまり、管理組合の運営状態を評価することになる制度ですので、一消費者として保護されてきた管理組合に対して、所有者としての「責任」を持てと突きつけられた制度と言っても過言ではありません。制度の中身は、まだはっきりしませんが、他人任せ、管理会社任せのマンションでは、その資産価値がより下がる恐れがあるということだと思います。

2021/09/23

”ゼロリスク願望”が日本を滅ぼす?

本当に科学立国日本!?
 バブル崩壊後、早やいもので31年が過ぎました。しかしながら、日本は、低迷したまま一向に上昇の兆しが見えません。このまま日本は沈没するのではないか?本当に不安が募ってきます。

 そこへ、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックです。さらなる危機を迎えて、またもや、日本の弱点が晒されることになりました。科学的知見よりも、組織・業界団体の既得権や慣習・慣例が優先され、感染を収束させるという本来の目的を見失い、場当たり的と言われても仕方のない対策ばかりに終始しています。

 感染が拡大すれば緊急事態宣言(自粛要請)を発出し、少し収まってくれば経済を回そうとする。そして、収束している間のPCR検査、抗体検査、ゲノム解析を怠り、ウイルスの分析・隔離を積極的に行うなど科学的な対策を行ってきませんでした。万能ではないワクチンに頼るのみです。どうやらこの国は、科学立国を誇示しながら精神論・根性論でウイルスと戦うつもりのようです。

”ゼロリスク願望”の国日本!
 何故、科学的な対策ができないのか?日本人の”ゼロリスク願望”がそうさせているのではないかと思います。日本人は、僅かなリスクも拒否する世界で唯一の国民ではないか。リスクに対して、異常なほど弱く、マネージメントのできない国民かも知れません。ですから、科学的知見に基づいて、冷静に合理的に比較・検討することができないのではないでしょうか。ワクチンでも、少しでも副反応が出たとなれば拒否をし、ワクチンを接種しないリスクとの比較が苦手のようです。

無菌願望の国日本!
 また、日本では、殺菌、除菌、抗菌、減菌が商品購入の際の動機として重要視されます。まるで無菌(超清潔)の世界が一番安全だと錯覚しているかのようです。これも”ゼロリスク願望”の現れではないかと思います。現代人の異常なアレルギー体質は、このあたりに原因があるのではないでしょうか・・・?

農薬や添加物より見た目の美しさが一番!
 さらに、スーパーなどで売られる野菜は、姿・形が美しく、一つ一つきれいなパックに整然と並べられ、清潔そうだから安全だと錯覚しているようです。そうでなければ売れない訳ですから。農薬、添加物などよりも見た目の清潔感が一番なのでしょう。ここでも科学的・合理的な判断は存在しません。これも、現代人のアレルギー体質の原因の一つでしょうか…?

電車が定刻どおりなのも、原発事故が起きたのも”ゼロリスク願望”が一因か?
 話はガラッと変わりますが、 日本の電車がダイヤどおりにきちんと運行されるのは、そうでなければ国民が納得しないからです。電車の正確な運行は当然であって、地震や台風など明らかに自然災害などが原因でない限り、自分たちではリスクを負いません。払い戻しや代替運行を求めます。原子力発電所や危険物を取り扱う工場などの建設でも同様です。万一の場合、こういったリスクがあると言えば住民に猛反対されるため、”ゼロリスク”だとして一切口を噤んでしまいます。そのため、万一のリスクに対して、広く議論されることもなく公表されることもありません。これらのことが、10年前の福島原子力発電所の大事故に繋がったのではないかと思います。決して、リスクについて口を噤んだ当事者を擁護する気は毛頭ありません。

電柱が無くならないのも”ゼロリスク願望”が一因!
 また、今週のNIKKEI STYLE 総合メールマガジンに掲載されていた「電柱ってなくならないの? 私道上、いまだに増え続け」を読んで、次のようにツイッターで投稿しました。
 
「国、都では、この記事に書かれていることが電線地中化が進まない理由とされているが、根底にあるのは、日本人は、何でもそうなように”ゼロリスク”が絶対で、海外とは違って停電を許容しない国民性が簡易な地中化を拒んでいることが最大の原因なのです。」
https://style.nikkei.com/article/DGXZZO75768430V10C21A9000000/?n_cid=LMNST002_sogo

 公益企業のあり方についての議論は別の機会にするとして、欧米など海外の都市では、電線地中化に対して、日本とは全く考え方も歴史も違います。欧米の都市では、そもそも電柱を建てるという発想がありません。これについては、また別の機会にお話ししたいと思います。

 欧米では、昼間、道路を通行止めにして工事を行うことができます。また、ケーブルも浅い所に直接埋めることができ、変圧器などを収容する地上機器も、道路ではなく民地内に設置することができます。そのため、費用が安く抑えられ、工期もずっと短くて済みます。

 しかし、電力・通信設備の安定供給という点においては、頻繁に停電が発生するなどリスクはありますが、国民は、それを当たり前と捉えていて、自分たちでリスクマネージメント(バックアップ)を行っています。電力会社などに苦情を言うこともなく、また、過剰な設備を要求することもありません。

 ところが日本では、電力・通信設備の安定供給(ゼロリスク)を最優先と捉えているため、自然災害があっても停電を起こさせないようにケーブルを地中深く、しかも耐震性防護管の中に入れ、メンテの効率性から大きなコンクリートの箱をいたるところに埋めるという大規模な設備を標準としています。しかも、昼間は交通の障害になるという理由からほとんど夜間にしか施工できず、お金も工期も欧米などより遥かに掛かります。そのため日本では、電線地中化は一向に進まないのです。

”ゼロリスク願望”は利己主義! リスクに寛容になれ!
 「停電はダメ」「費用負担はイヤ」「道路工事は迷惑」といった国民性では、電柱・電線は、簡単には無くなりません。都市環境とインフラのあり方、費用負担、リスクマネージメント等、冷静に合理的な判断のできる社会性を国民が身につけなければ、日本は、益々世界から取り残されていくように感じます。

 ”ゼロリスク願望”は、利己主義の人間が追い求めるものと思います。リスクは、できる限り抑えつつも、公平に負担し、マネージメントするものです。勿論、最悪のケースを検討しておくことが重要であることは言うまでもありませんが、もう少しリスクに寛容にならなければ、この国のこれからの成長は望めません。国民が変わらなければ、政治家も官僚も公務員も変わりません。いかがお考えでしょうか?

2021/08/09

東京五輪が残したものは、1兆円超の赤字国債と負の遺産?

 思い返せば、何故、石原元都知事は、東京オリンピックにこだわったのか?北京オリンピック(中国)への対抗心か?それとも単に、日本政界を「アッ」と言わせたかったのか?いずれにせよ、政治家として最後の花道を飾りたかったのであろう。テーマ(震災復興五輪)など、単なる彼の思いつきに過ぎなかった。

 その彼の思いつきが、商業主義・拝金主義のIOCの心と懐を見事に射ることに成功し、多方の予想に反して、「2020東京オリンピック・パラリンピック」が決まった。報道されているように、フランス検察当局は、竹田元JOC会長に対して、誘致に関わる贈賄容疑で調査を行なっている。閉幕後は、何らかの動きがあるものと思われるが、それまでに、長野オリンピック同様、記録は全て消し去るつもりではなかろうか?何しろ、公文書でも平気で改竄する国だから、任意団体の五輪組織委員会では、危なくてしようがない。

 東京オリンピックは、一人の政治家(作家)の思惑によって、それに伴う多額の公共事業に群がる政治家、大企業とスポーツ界が企てた大運動会だ。その一方、インバウンドのさらなる増加を強調し、日本再生をスローガンに、盛り上がらない都民・国民の関心を引きつけようとした。しかしながら、新国立競技場の設計コンペの不手際やエンブレムの盗作騒動など、信じがたい不祥事が連続し、官僚のガバナンス力の低下がそこには見えた。その後も、度重なる不適切発言やスタッフの人選ミスなど、開幕直前まで問題の絶えないビッグイベントとなった。

 盛り上がらない世論の中、昨年から、コロナ禍に見舞われ、1年延期の道を選択したものの、「何が何でも東京五輪はやる!」の竹槍精神のみで、戦略もなければ、科学的知見もなく、方向を見失った東京五輪の姿がそこにはあった。だが、コロナの感染拡大が止められず、無観客とせざるを得なくなったことは誤算であったろう。しかし、そこには、「中止」の選択肢は鼻から存在しなかった。おそらく、これまでに例のない、良くも悪くも歴史に名を残すコロナ五輪となった。

 世界のメディアからは、日本に対して、賞賛の声あり、批判の声あり、とさまざまだが、ただ言えることは、五輪の普遍の目的である「平和の祭典」と呼ぶにはほど遠く、何とか競技を行ったに過ぎない。日本国民は、海外のアスリートやサポーターと交わることもなく、多くは、不完全燃焼であったと思う。ただ、アスリートの頑張りに感動した人も多く、今は、東京五輪をやって良かったと6割位の日本国民が思っているようだ。

 しかし、良かったと思えるのは今だけで、1兆円超、枠の捉え方次第では3兆円近くにもなる赤字国債のみが残されたことにいずれ気付く。当然、これらは、都民・国民が何らかの形(税金等)で負担しなければならない。東京五輪は、これからの五輪とIOCという組織を考える機会となったことは間違いないが、それにしても、さらなる財政負担を被ることになった。しかも、都民は、維持費が重くのしかかる施設(負の遺産)が増えたことも忘れてはならない。長野五輪の二の前を繰り返してはならない!今回は、徹底的に情報公開を求め、問題があれば責任を取るという普通のことが普通に行われなければならない。国民の皆さんには、これらのことを踏まえて、来る総選挙で投票してもらいたい。

2021/08/05

コロナも五輪も赤信号続きの日本、いつからこんな国に?

日本社会はガバナンス欠如

 新型コロナ対策も、東京五輪開催も、不手際と対応の拙さから、国民の信頼を失ったばかりか、世界からも批判が続出しています。これらの原因は、組織ガバナンスの欠如が招いたものだと思います。何故、こんな国になってしまったのか?いや、元々こういう国であったのか知れません。

ガバナンスよりも、赤信号みんなで渡れば怖くない国、日本!」

 戦前においては、政府は軍の過ちを阻止することができず、戦後においても、誰も自ら戦争の責任を取る者はなく、ただ国民が一生懸命働いて、経済が発展し、暮らしのみが豊かになった昭和でした。

 しかし、バブル経済が崩壊した平成時代には、組織ガバナンス、企業ガバナンスに欠ける日本社会は、進むべき道を見失ってしまいました。今も、戦前・戦後と変わらず、ガバナンスに欠ける社会だと思います。

 以前、よく言われたように、「赤信号みんなで渡れば怖くない!」で、喩え間違っていても遮二無二突き進む国民性ではないかと思います。良いときは良いが、一度道を外れると怖さが拭えません。

恫喝よりも議論と説明を!

 ここで言うところの「ガバナンス」とは、意思決定がシームレスで、合理的で、特定の人・団体の利益とならない状態のことを言います。ですが、今の日本政府は、理論的でも合理的でも科学的でもなく、特定の人・団体への利益誘導中心の政策が主となっています。それどころか、議論も苦手、説明も苦手ゆえ、結果、忖度させて、恫喝して物事を進めようようとするどこかの反社会的勢力と変わらない有り様です。

 今回のコロナと五輪を経験して、しっかりとした国のグランドデザインを創造し、組織ガバナンス強化の図られる政党の出現に期待するしかありません。しかし、選挙まで、後、わずかです・・・?

2021/06/20

新型コロナワクチンを接種しました!

市の集団接種の予約は絶望的?

 5月中旬、横浜市から新型コロナワクチンのクーポン券が送られてきたので、準備万端のうえ、市の集団接種の予約開始時刻に合わせて、ネットでチャレンジしましたが、何度アクセスしても空はありませんでした。「早くて、7月以降かなぁ?」、「毎日アクセスするしかないのかなぁ!」、半ばあきらめかけていました。

6月12日第1回目新型コロナワクチン接種

 数日後、医療機関での接種が始まることをネットで知り、幸いなことに我が家の「かかりつけ医」もその一つに指定されていました。「でも、電話をかけると迷惑だろうなぁ!」と思い、会社帰りに立ち寄ることにしました。夕方6時前にクリニックに到着しましたが、予想に反して、あまり混雑していなかったので、受付でワクチンのことを訪ねていると、丁度、先生が診察室から出て来られて、「中に入って!」と言われたのでそうすると、難なく6月12日の予約が出来ました。「電話が鳴りっぱなしなので、今は切っている!」と先生から聞いて、電話をかけずに伺って良かったと思いました。これでやっと、妻と二人分の予約を取ることができ、ホッとしました。

聞いていたとおりの副反応!

 そして、6月12日に第1回目のワクチン接種を受けました。既に接種を済ませた人から副反応の情報を聞いていましたので、自分で体験してみて、「なるほど!」といった感じでした。注射を打ってから15分位はクリニックに留まっていましたが、その後、買い物のためスーパーに立ち寄りました。少しぼーっとする感じが出てきて、ふらつくようにも感じました。家に帰って昼食を食べた頃には、ふらつく感じは治っていたと思いますが、少し倦怠感が出てきました。何をするのも億劫な感じなので、1~2時間昼寝をしました。しかし、夜になっても倦怠感は治まらず、今度は、注射の後が段々痛くなってきました。
 翌日も、倦怠感は治まらず、注射の跡の痛みも消えませんでした。触ったり、腕を上げたりすると痛みを感じました。しかし、三日目には、倦怠感も痛みも殆んどなくなり、元の状態に戻っていました。妻も、殆んど同じような状態でした。

第二回目は7月3日、早く抗体ができますように! 

 第二回目のワクチン接種は、3週間後の7月3日です。二回目の方が副反応がきついと聞いていますが、2~3日の倦怠感はしょうがないとしても、熱などが出ないよう無事に通過することを願っています。そして、一日も早く抗体ができることを祈るばかりです。